会長ご挨拶

埼玉県ペルー友好協会設立にあたって

1990年代、埼玉県とペルーは、交流が盛んな時期がありました。1980年代、ペルーは、政治、経済、社会、教育と国家の全てがテログループによって破壊され、国際社会からも孤立している時期がありました。1990年代に入り、テロとの戦争には勝利しましたが、国家として復興するには政府も国民も辛労辛苦を極めるような状況でした。そういう状況の中で日本国は、ペルーが南米のスペイン語圏で最も多くの日系人が生活をしている関係もあり、政府だけではなく日本国民も復興のためにどの国よりも積極的に協力をしました。埼玉県もペルー共和国の教育支援の一環として、留学生を受け入れていた時期がありました。また、1997年、ペルーで死者700人以上が出た大水害では、埼玉県は、被災者のために衣服や救難のためのトラックを何十台も送り、ペルー国民に感謝されました。

21世紀に入り、埼玉県は、さいたま市が政令指定都市になり、人口720万の日本でも有数の大都市に変貌して、ペルーは、最貧国から世界で最も有望な資源国家として注目を集めるようになりました。

埼玉県ペルー友好協会は、国交樹立140周年を機に、再び、埼玉県民とペルー国民の相互理解と友好親善、相互繁栄を深めることを目的として設立しました。また、当協会の設立は、ペルーの日系人社会にとっても、大きな喜びと励みになるものと確信しています。

埼玉県ペルー友好協会 会長 牧原秀樹(衆議院議員・環境大臣政務官)